スイートオアシス 菓匠Shimizu

シェフのブログ

清水慎一の頭と心の中にある様々な夢、想い、思考、日々の出来事の中で感じたことを綴ってまいります。

  • 10年来の夢、叶う。

    先日、10年越しの夢が一つ叶いました!!


    伊那に帰ってきた13年前、パティシエになってからはじめて講習会の助手をさせてもらったことがあったのですが、
    その時の講師の先生が、鎌倉の大人気店「レシュー」の倉内シェフでした。

    パティシエとして、同業の皆さんへ洋菓子の技術を講習するということは、誰もができることではありませんので、
    当時は、講師の方への尊敬と憧れがとても強くありました。
    その時から、倉内さんはとても手際よく、しかもわかりやすい説明でお菓子のデモンストレーションをする姿が、
    本当にかっこよかったのを覚えています。


    そして、講習が終わったときに、自ら厨房の片づけ掃除を率先して行い、
    全く役に立たないような僕にも、丁寧にお礼を言ってくれました。


    「いつか、こんな風に活躍できる人になりたい!」
    そう思わせてくれたのが倉内さんでした。


    その時から13年の時を経て、先日憧れの倉内さんとコラボ講習会を東京でさせてもらいました!!!

    倉内さんは、5年ほど前から「夢ケーキ」の活動をNPO法人DreamCakeProjectの理事メンバーとして
    全国で共に活動している仲間でもありますが、今回の講習会は僕にとっては特別なものでした。

    倉内さんは、僕にはない視点からもお菓子や商売を見ることができる方で、
    いつも勉強させてもらっている、ずっとずっと尊敬している憧れの人です。


    その憧れの人と同じ場所で、しかも隣で技術講習ができるなんて、当時の僕には想像もできませんでした。


    でも、夢が叶いました。
    いや、叶えてもらいました。


    パティシエの仕事は特に若い頃は、毎日同じ作業の繰り返しのことも多くあります。
    しかし、それを根気よく、より丁寧に、工夫すること、努力すること。
    今できることを全力でやる中に、人とのご縁が生れ、認知され、仲間になり、
    そしてこのような講習会ができたことを、「夢が叶う」というのだなと感じました。


    これから先、もしかしたら、当時の僕のように、憧れを持ってくれている若者と、
    いつか一緒のステージで、世のために共に活動できる日をしていきたい。

    その夢もきっと叶うと思います。


    【菓子屋が変われば世界が変わる】

    お菓子を通じて世界平和の実現を!!


    志あるところに道は拓ける!!!!!

  • お母さん、生んでくれてありがとう

    僕は小さい頃から、両親が朝早くから夜遅くまで働く姿を見て育ちました。

    休みなく働く割には、家は裕福ではなく、外食や旅行もほとんどない家庭で、
    「お菓子屋さんて嫌な仕事だな。。。」そんな風に思っていました。


    小学生から野球をはじめ、将来は野球の指導者になりたい、それが10代の頃の夢でした。


    大学まで進学させてもらい、周りで就職活動がはじまった時自分の将来を真剣に考えました。
    「このまま好きな野球だけをやっていていいのか・・・?」

    そのときに頭に浮かんできたのは、毎日実家で働き詰めの母親の姿でした。


    僕の野球への夢を理解し応援してくれた母親の笑った姿を思い浮かべるたびに、
    自分の好きなことばかりやっていく自分の将来に疑問が生れてきて、
    そのうちに、跡取り息子として、長男として、
    「母親を楽にしてあげたい」「母親を助けなきゃいけない」
    そんな使命感にも似た感覚を得ました。


    それが菓子屋の道に進んだ理由でした。


    正直、菓子屋「パティシエ」なんかになりたいと思ったことは一度もなかった。
    この仕事に対して、憧れや夢を抱いたことなんて、全くありませんでした。
    でも今は菓子屋になってよかった、家業を継がせてもらえてよかったと思えるようになりました。


    しかし今日までの道のりの中で一番しんどかったのは、楽にしてあげたいと思っていた母、
    助けたいと思っていた両親と、意見の衝突から喧嘩をしたり、口も利かない日々があったことです。

    「なんでわかってくれないのか!?」
    「せっかく実家を継いでやったのに・・・!!?」
    そんな悶々とした日々がずっと続きました。


    今思い返せば、僕自身が、親への感謝の心というものが全くなかっただけのことだとわかります。

    ある方に言われて、悶々とした日々が続く、32歳になる誕生日の時にはじめて、
    母親に直接言葉で「生んでくれてありがとう」を伝えました。


    その言葉を伝える前日から、緊張で体が震えてきたことを覚えています。
    普段は決して言えない、恥ずかしい言葉でもあるし、
    その言葉をうまく受け取ってもらえなかったらどうしよう、という不安もありました。


    でも、その言葉を母に伝えたとき、母は人目もはばからず、大粒の涙をこぼしながら、
    「こちらこそ私の子に生まれてくれてありがとう」と返してくれたのでした。


    僕も泣きたい気持ちを必死でこらえ、その場を立ち去りましたが、不思議なくらいに涙が出て止まりませんでした。


    それが、僕の「生んでくれてありがとう」の奇跡体験です。

    その日から、母に対して、親に対して、少し素直になれた自分がいるような気がします。
    いろんなことが好転してきたきっかけでもあります。

    今でも意見が合わなかったりすることもありますが、それは、僕の親への感謝が足りていないサインだと思います。


    余談ですが、菓匠Shimizuでは、親への「生んでくれたありがとう」が入社試験です。
    親への感謝のある人は、どんなこともがんばれます。パワーの源をしっかりと持っているからです。


    明日は母の日です。

    僕は毎年のように朝起きたら母に言葉で伝えようと思います。

    親孝行は、特別なことをすることじゃなく、素直な感謝を伝えること。

    親孝行をしたいときには、もう親はこの世にいない なんて言われることもあります。
    親が生きてるうちに、親が元気なうちに、感謝の気持ちを伝え続けたいと思います。


    「お母さん、生んでくれてありがとう」

    皆さんも素敵な母の日をお過ごしください。

  • 大好きな熊本!

    お菓子の技術はもちろん、商売、経営のやり方、組織創り、人材育成、
    たくさんのことを教えてもらった熊本アントルメ菓樹。http://www.ent-kaju.com/index.html

    そして、そこで出会った大好きで大切なたくさんの人たち。
    今の菓匠Shimizuと清水慎一があるのは、熊本での出会いがあったからです。


    その熊本が、大変な地震の被害に遭われ、大切な方のお菓子屋さんも今だ営業再開に至っていないそうです。


    何もできないことに歯がゆさを感じています。

    大好きな熊本に早く当たり前の日常が戻りますように。
    大切な方々の笑顔が増えますように。

    被災された方々のご冥福、そして一日も早い熊本の皆様の日常の復興を心よりお祈り致します。


    当たり前の日常に感謝して、菓匠Shimizuは今日も元気に「菓子創りは夢創り」に精進します。


    店舗写真は、アントルメ菓樹HPより

  • フランス修業時代の恩人来店!

    こんにちは。
    かなり久しぶりの更新です・・・。

    先日、僕がフランスで菓子修業をしていた時に、
    パリで大変お世話になった恩人のセルバご夫妻が、バカンスを利用して
    わざわざ伊那までお越しくださいました!!!

    渡仏当時僕は25歳。
    親しい友人もおらず、住む家もなく、働く店も決まっていない。。。
    右も左も待ったくわからない状態で、不安と恐怖でいっぱいだったときに出会ったのがセルバ夫妻でした。

    滞在許可も就労許可もない僕でしたが、セルバ夫妻とも出会いで、その後のフランス生活が開けました!!

    詳しくは、拙著「世界夢ケーキ宣言!」をご一読くださいませ・・・♪♪♪
    http://shop.kasho-shimizu.com/onlineshop_item17.html

    アパートを貸してくださった大家さんです。

    幾度となくご自宅へ食事に誘っていただいたり、
    いろんなお知り合いの方を紹介してくださったり、
    ボージョレ―のイベントで一晩中バル巡りをしたり、
    南仏の別荘へ連れて行ってもらったり、
    たくさんの経験をさせてもらい、一生の思い出をたくさんプレゼントしてもらいました。



    言葉や人種の違いに精神的にかなりやられてとき、
    いつも僕の話を聴いてくれて、その都度的確なアドバイスをくれました。

    その中でも、一生忘れないプレゼントは、
    「se debruoiller」という言葉でした。


    「人に頼らずに自力でなんとかすること」

    「自分の人生の道を切り開くのは自分だ」とお話ししてくださったことは、僕の宝物です。


    フランスでのコンクール挑戦や、新しい修業先への移動も、全部この言葉が僕の背中を押してくれました。

    日本に帰ってきてからも、今でもこれからも、ずっとずっと大切にしていきたい言葉です。



    菓匠Shimizu新店オープンの時にもフランスから駆けつけてくださったご夫妻。
    スタッフと数年に一度フランスへ旅行するときにも、滞在場所を貸してくださったりしてくれて、
    毎年会える訳ではないですが、僕のフランスの両親です。


    当時の思い出話で盛り上がり、スタッフにも激励をもらいました。

    あ!いつも、店内のフランス語ディスプレイの「スペル」が違うと注意されますが。。。
    もっとしっかり勉強します!!!


    そんな僕の大切な思い出を、スタッフと共有しながら、大切な人への想いを忘れずにやっていきます!!!



    さて、本日4月9日(土)明日10日(日)は、菓匠Shimizuのさくらまつりです!!!
    さくらスイーツ満開!笑顔満開!でお待ちしています!!!
    http://kasho-shimizu.com/campaign_sakura.html




  • 今、ここ、自分

    仕事、学校、様々な場所で、
    様々な人たちとかかわる中で、

    毎日をつまらなく過ごしている人の特徴があるなぁと思います。


    それは、


    今に集中していない人。


    昨日のことや過去の出来事の感情に囚われていたり、

    明日や未来の心配してもどうしようもないことをあれこれ考えてみたり。


    今このときに、自分がすべきことに集中せず、過去や未来にばかり気持ちを向けている人。


    人のことばかり気にしている人。


    自分のやるべきことよりも、他人のことに気を取られている人。



    大切なのは、

    【今、ここ、自分】

    その連続が人生。


    今、ここ、自分に集中して、すべきことを徹底してやっている人たちは、
    皆、なぜか輝かしく、溌剌としている。


    その中でも、「今」という瞬間の中にある「時中」。

    今、今、今。
    というこのときもすでに過去になっていて、
    次から次へとくる、今、今、今、今。。。。。。


    集中と徹底。



    松下幸之助翁のお言葉にもあるように。

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    過去を悔やんでも何も変わらない

    未来を憂えてもどうなるものでもない

    今このときに心を据えて

    目の前のことに全力を尽くすことが

    何より大切ではなかろうか

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    菓匠Shimizu社内にも貼ってあります。