スイートオアシス 菓匠Shimizu

シェフのブログ

清水慎一の頭と心の中にある様々な夢、想い、思考、日々の出来事の中で感じたことを綴ってまいります。

  • 親切


    親切はなぜ、「親」を「切」と書くのか?


    スタッフに質問してみました。

    すると、やはり誰もわからなかったので、調べてくるように宿題を出しました。



    正確なことはわかりませんが、聴いた話があります。






    親切とは、「親」を「切」る と書きますが、


    切る のではなく、『大切にする』 という意味です。



    親を大切にするかのように、人に接すること。

    それが、「親切」ということ。




    「親」とは、親しい人であり、父や母のことですが、

    「木」の上に「立」って行き先を「見」る。「見」守る。

    という意味があると聞いたことがあります。







    では、「切」は?

    今はもちろん 切る という使い方が一般ですが、

    もともと「切」とは、肌身離さずといった意味があったようです。


    あと、「切」という字は、感情を強調するときによく使うもののような気がします。



    切に願う 切に想う 切実 痛切 切々 




    菓匠Shimizu社員の義務的必須アイテム

    仏語辞典 日仏辞典

    当然大事だけどもっと大事なのは

    国語辞典 漢和辞典 



    言葉を知っているは、

    人との会話が膨らむ。面白い。

    勉強だ。








  • どっちをどっちに合わせるの?

    先日、奈良県洋菓子協会主催の講習会に講師として行かせていただきました。

    伊那食品工業さんのご尽力により無事に終了できましたことを感謝いたします。


    協会役員の皆様、奈良女子高校の皆様、

    そして、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございまいした。





    専門学校の授業も含めて講習会や技術指導の機会を一年間で15回~20回ほどいただきます。

    来週は群馬県洋菓子協会主催の講習会に行かせていただきます。



    プロ向けの講習会ではあまり話さない内容ですが、学校や社内の新入社員には必ずするのが、

    この「乳化の原理」です。

    乳化というのは、わかりやすく言うと油と水を合わせる、ということです。



    固い物と柔らかい物、どっちをどっちに合わせるの?ってことです。


    「固形物と液体、どちらをどちらに合わせると混ざりやすいか?」



    これを僕はいつも、人に置き換えてたとえ話をします。



    「固い心の持ち主と柔らかい心の持ち主がいる。どちらがどちらに寄り添えば仲良くなれる?」


    自分が柔らかい心を持って固い心の人に少しずつ寄り添うこと。

    大事なのは「少しずつ」。一気にいくと相手にひかれる。。。



    流動性のあるやわらかい物質を固形に少しずつ合わせていくことが「乳化」のポイントです。



    人間関係とお菓子創りって似てることが多いです。



    苦手な人にほど親切に。嫌いな人にほど優しく。

    まさに、「損の精神」。


    あ!親切って、親を切るって書きますが、その漢字の意味ご存知ですか?

    明日それ書こ。

  • 応援される人になる

    Shimizu社内でも徹底共有している

    「本気の定義」。

    社員全員に言葉として浸透していることはわかるけど、

    どれだけの人が意味をしっかり理解して習慣に落とし込んでいるだろうか。



    本気の定義

    一、自分で決める
      人から言われてすることは本気にはなれない

    一、ワクワクしている
      うまくいったからワクワクするのではなく、ワクワクしているからうまくいく

    一、継続している
      本気だから続く

    一、周りが放っておかない
      周りの人たちが応援してくれるようになれば本気の証拠



    この中でも4つ目の項目はとても大事だと思う。


    どれだけがんばっても、悲しいかな人から応援してもらえないときがある。

    どれだけ努力しても、悲しいかな認めてもらえないときがある。



    そんなとき、

    「自分はこんなにがんばってるのに、なぜ?」

    「どうしてあの人はわかってくれないんだろう?」

    と不信がったり不満や怒りを持ったり、不貞腐れたりや卑屈になってはいないだろうか。




    それは、周りの環境や誰かのせいでは決してない。

    自分が本気になっていないだけだ。




    本気でがんばっていれば、必ず誰かが応援してくれる。

    素直な負けず嫌いの人を、周りは必ず支援せずにはいられない。



    理解、認証、賞賛、祝福、すべてにおいて同じことが言える。




    逆の立場で考えてみると、

    心を揺さぶられるほどがんばっている人を見たら、支えたくなるだろう?

    なにか力になりたいと思うだろう?



    そんな一人一人になって、相互支援のできる組織でありたい。



    誰か一人の本気の力は必ず伝播していく。






  • 不便 不自由 不親切

    物心共に幸せを感じられる会社を創り、

    社員の夢を一緒に叶えていくこと

    それが社長である僕の夢。


    でもそれは、甘やかすことには繋がらない。



    むしろ、様々なところで要求されることも多く、

    厳しいことも多々ある。



    妥協はしない。


    ダメなものはダメだと一蹴するし、

    よくない態度や言動に対して叱ることもよくある。



    働く環境が改善されていくことは経営者の責任。

    休憩室の設備や、厨房内も作業がしやすい設備投資も当然する。

    道具も機械も使いやすいものを率先して購入することを勧めている。



    でも、いろんなことがお膳立てされすぎた環境では人は育たない。

    考えることもしなくなる。



    決して当たり前ではない環境を、

    当たり前のこととして感じてしまうことは恐ろしい。



    だから、ある程度の不憫さは必要だと思う。



    不憫さがあるから工夫する。考える。

    もっとよくしようと思える。



    今の文明は不憫さの中から生まれたのだろう。


    働く環境が快適であることはいいことはあるが、

    松下政経塾塾頭であった上甲先生のおっしゃる通り、

    「不便・不自由・不親切」

    人を成長させる条件であることに間違いはない。





    とはいえ、


    怒りを少なくしなさい

    熱く語るな


    という北川先生の教えが胸に痛い。。。



    優しさってのは深いな。。。



    そんなときいつも、

    厨房に飾ってあるこの言葉を思い出す。

    大切な方からの大切な言葉。




  • 1ミリの世界で勝負するのがパティシエ

    我々の仕事は、1ミリ、1グラム、1円違ったら大変なことになる。

    そして、1秒も。


    ショートケーキの飾りの苺が数センチもずれていたら、
    それは問題外、論外のこと。

    数ミリづれてもいけないことがある。

    それがデコレーションの技術だ。

    人にはできない高等テクニックなどなくても、

    ミリ単位の仕事を、正確にできることが何より大事なこと。






    細かい細かい世界での仕事をしている人が、



    帽子が数センチずれている?

    服装のボタンがとれかけている?

    ネームプレートがちょっと傾いてる?

    髪の毛が出ていることにも気づかない?

    眼鏡のくもりにも?



    甘すぎる。

    1ミリの世界で勝負している人間の意識ではない。



    クツをきちっとそろえる。

    駐車場の車もケツを合わせて止める。

    道具も面をそろえて仕舞う。

    コックコートのしわにさえ意識をする。



    お菓子を創るときだけ、お客様と接するときだけちゃんとしようなんて、

    そんなの無理。

    普段の意識、習慣が、いざというときにすべて表れる。



    1ミリを疎かにするな!

    1ミリに勝負をかけろ!






    って、いいながら、これ自分に一番プレッシャー…

    でも、それが大事なのよ。